植物園セミナー 第4回

目黒区・林試の森公園 2004.11/28  その2 / 2

イヌビワの黄葉です。ビワの名前はついていますが、バラ科ビワ属のビワとはまったくの別種。クワ科のイチジク属でゴムノキの仲間。葉も先の尖った卵形で、別名はイタビ。イヌとはそもそも劣るという意味。実がビワに似ているが、劣るという意味でつけられた名前だという説もあります。 ご覧のとおり、皆さんこんなに真面目にメモ取ってるんですよ。「なかなか覚えられなくて」と言いながらも、毎回1つでも名前が覚えられればいいですよね。
赤い実がなっているのがクロガネモチ。クロガネ(=鉄)は葉が乾くと鉄色になるため、モチはモチノキ科の植物を表します。5〜6月に淡い紫色の花がその年伸びた枝だけに咲くので、今年枝を切ると花が見られません。
ミズヒキはのし袋に使われている水引が名前の由来で、4弁の花は写真のように上から見ると赤く、下からだと白く見えるそうです。ホントにそうでしたね。
これは備長炭になる木、ウバメガシの葉です。ウバメとは姥芽。芽出しの色から連想されたそうです。 染野さんが持っている緑の細長いのがシャガの葉。この葉は等面葉(とうめんよう)といって、両面が裏。葉を開くと表面が見られるそうです。アヤメやショウブなども同じだそうです。
マケドニアマツを見ているところ。樹形が美しいのでヨーロッパでよく植えられているそうですが、バルカンゴヨウという別名があるように、ギリシャ、ブルガリアなどバルカン半島が原産。葉が5本ずつ束になってついているのが特徴です。
メタセコイアの紅葉も初めて見ました。なかなかきれいな茶色ですよね。
無事、セミナーを終了。ご紹介しきれないほどたくさんの木を見ることができました(世界一背の高いレッドウッドもありましたよ)。で、最後は恒例の食事会。とってもおいしいちゃんこ鍋でカラダもほかほか。みなさんが旅行で撮影された写真を見せていただいて、楽しい旅の話しに心もホカホカになりました〜。
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