富山の巨木と紅葉を楽しむ旅
2007年10月26〜28日 その1/6
 今年2回めの国内ツアーは、石川県にお住まいの濱野先生にご案内していただき、富山県の巨木と紅葉を楽しむ旅に行ってまいりました。参加者は総勢17名。今回はめずらしく雨にも会ってしまいましたが、そのおかげで巨木の森はみずみずしくとてもきれいでした。また、最終日は澄み切った青空の下、鮮やかな紅葉に染まった立山の風景を堪能することができました。いつものことですが、参加してくださったみなさんとご案内してくださった濱野先生のおかげで、たいへん楽しい旅になりました。みなさん、どうもありがとうございました。そして、お疲れさまでした!!

第1日目     富山空港 富山IC 宮川のケヤキ(上市町) 眼目立山寺のトガの並木と大椎 片貝の洞杉宇奈月温泉
富山1本目の巨木は、中新川郡上市町若杉にある日吉神社の宮川の大ケヤキです。
●幹周り 10.0m ●樹高 40m ●樹齢 300年以上
地上4mくらいのところで幹が2本に分かれていて、さらに3m上でも分幹しいるのですが、そのうちの1本が折れてしまっていてかわいそうでした。
大野画伯はすでに前日入りして、このケヤキの絵を描いていました。日吉神社のご夫妻ともすでに顔見知りだったので、おかげでいろんなお話を聞かせていただきました。折れてしまった幹がご自宅のなかに大切に保管されていて驚きましたぁ。
まずは1本目の巨木に感動しているところです。ツアーが進んでいくうちにたくさんの巨木を見るので、木の大きさや迫力にはだんだん慣れていくのですが、どのツアーでもやはり最初は「大きいですねぇ!!」から始まります。
同じく上市町にある眼目山立山寺(がんもくさん・りゅうぜんじ)。
通称「眼目(さっか)の寺」には樹齢400年、樹高20m、太さ3mほどの栂(トガ)の並木があります。まずは一般的な杉の参道が始まり、下の写真の先から、めずらしいトガの並木が始まりました。
トガの木は北陸固有の呼称で、モミの木のことを指します。江戸の寛永期、徳川家光の時代に植樹されたものだそうです。
ポツポツと雨が降り出しましたが、木に囲まれた参道を歩くのはとても気持ちがよかったですよ〜。
本堂の前にはキンモクセイ(右)とギンモクセイ(左)の巨木もありました。花がなかったですし、葉も似ているので、どちらがどちらか見分けがつきません。その答えはもちろん、いつものように濱野先生と染野さんに教えていただきました。
上の2本の木の幹です。幹を見ると、キンモクセイやギンモクセイにしては巨木であることがよくわかりますよね。それから木も歳をとってくると葉が丸くなってくるそうです。なんだか人間みたいですね。
トガ並木が終わると、こんなスダジイの巨木が待っていました。
眼目立山寺の大椎(じい)と呼ばれています。
●幹周り 4.1m ●樹高 約20m ●樹齢 約300年
境内にはこのほかアカガシやラカンマキなどの巨木があります。
巨木を見ているうちに雨が本格的に降り出したので、ご住職にお願いして、庫裏のお座敷で途中で買って来たお弁当を食べさせていただくことになりました。

こんなときでもないと、なかなかお寺のなかに上がることはありませんから、貴重な機会です。テーブルを並べて、みんなで遠足気分でいただきました。
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なかなか素敵な立山寺の中雀門。この手前には、トガの並木が植えられたのと同じ400年前、左甚五郎の作という渋〜い三門がありました。
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