国内温泉と巨木ツアー 第3回

石川県 2005.5/8〜10  その1/ 2

国内の巨木と温泉のツアーも今年で無事3回目を迎えることができました。見学するコースについては、今回は世界の巨樹を見に行く会の海外ツアーでご一緒させていただいたこともある「石川県巨樹の会」の濱野先生と山森先生にお願いいたしました。
おふたりとも元教諭で校長先生と生物の先生であるだけでなく、近年は巨木巡りの案内役としてもご活躍されているだけに、巨木を見つつも、石川県の名所旧跡や自然林、めずらしい植生の地なども随所に入れて、かなり有意義な2泊3日の旅になりました。
ツアー1日目の行程
安 宅 の 関

実 盛 塚


十村屋敷跡のスタジイ


鹿 島 の 森

昼 食

塩 屋 海 岸 砂丘植物群 ↓
栢 野 の 大杉

八 幡 神 社 の 大 杉

山代 温泉 宿泊
参加者は総勢14名。24歳から76歳まで老若男女、みんなで仲良く巨木を巡りました。左から2人目が濱野先生、右端が山森先生です。今回はたいへんお世話になりました。
旅の始まりは「安宅の関」。源頼朝に追われた義経と弁慶一行が山伏姿で関守を欺いて通過しようとした関ですが、ここにも巨木のマツがありました。
1183年攻め入る木曽義仲軍に敗走した平家軍のなかでただひとり73歳でありながら戦った斎藤別当実盛の墓所「実盛塚」。そこに植えられているのがこのりっぱなマツです。巨大な盆栽のように枝ぶりのいいマツは老齢を隠して孤軍奮闘した実盛のそのもののようでした。
十村(とむら)屋敷跡のスダジイは石川家第2位の巨木。幹周り8.73m、樹高21.5m。ちなみに十村とは加賀藩と富山藩において、10村の束ね民政をつかさどった十村役を差し、他藩の大庄屋に当たります。
加賀地方でもっとも美しく自然度が高い照葉樹林といわれる「鹿島の森」。3ヘクタールの森の主役はタブノキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ、スダジイ。森を歩くと、とにかくみんな笑顔になってしまいます。
鹿島の森にはこんな住人もいました。なんと、山のカニ「アカテガニ」です。水気の多い草むらに穴を掘って棲んでいるとか。近くの海で卵からかえり、大きくなるとこの森へと上がってくるそう。胴体にもカニの絵が!
越前加賀海岸国定公園の塩屋海岸。海岸の砂の上に美しい野草が咲いているので、みんなで下向きになってしまいました。 そんな野の花のひとつ、イソスミレ。ハマハタザオ、ハマボウフウ、ハマナスなど、海岸にこれだけきれいな花が自生しているのもめずらしいのだそうです。
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