植物園セミナー 第4回

目黒区・林試の森公園 2004.11/28  その1/ 2

世界の巨樹を見に行く会の「植物園セミナー」も今回で4回目。今年最後となりましたが、無事1年間開催することができました。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
木の名前が少しでも覚えられて、そして、皆さんにお会いできること(何を隠そう、ホントはこちらがいちばんの狙いでした)ができればと思い、染野さんに講師をお願いして、吉田さんとともに始めた会ですが、毎回、多くの方に来ていただいて本当にうれしく思っています。
来年もこのペースで引き続き開催していきたいと思っていますので、ぜひ、よろしくお願いいたします(染野さんはもう次回開催地へ予習に行かれたそうです!)……。
目黒不動尊

集合場所の目黒不動尊は
初詣でと勘違いするほどの
人の波で、驚きました。

この日は目黒不動尊の護摩焚きの日でした。でも、そのせいだけとは思えないほど、たくさんの露店が参道から出ていて、歩くのもたいへんなくらい。懐かしい射的があると思えば、古着やさん、自然食品屋さん、白蛇占いなんて不思議なものまであって、
歩いているだけでなんだかワクワク、ドキドキ。
焼鳥屋さんのいい匂いに誘われて、ついつい一杯やりたくなるような雰囲気。初めてここを訪れたという方がほとんどで、集合時間より早めに来て散策された方も多く、皆さん、このあまりの人手と活気には驚かされたようです。懐かしい雰囲気に浸れてよかったですよ〜。
ちょうど紅葉のシーズン。目黒不動尊のイチョウも目に滲みる黄色でした。
林試の森公園

今回の参加者は18名

12万平方mという
広大な敷地に
6,732本の高木。
目黒に
こんな広い公園が
あることに
さらに驚かされ
ました。
お天気もよく、今回からは拡声器を用意したので、染野さんの声もよく届いて順調にセミナーがスタートしました。 アカシデを説明中の染野さん。和名は新芽や花が赤みを帯びて、垂れ下がるシデという意味から付いたようです。紅葉が美しいことでも知られていますが、このアカシデは残念ながら紅葉はまだでした。左が春に垂れ下がる果房です。
赤い実がなっているのはイイギリ。昔、この葉で飯を包んだことから「飯桐(いいぎり)」という名前になったそう。落葉しても実だけが残りますが、鳥も食べないほどおいしくないとか。でも、冬にこの実くらいしかなくなって、ヒヨドリが食べているのを見たことがあります。別名ナンテンギリ。
林試の森公園にも3種類のスズカケノキがありました。スズカケノキとアメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキ。葉の切れ込み具合と実がいくつずつつくかで見分けることができると、染野さんに何回も教えていただいているのですが、これがなかなか覚えられません。今回はいい看板を発見↓↓↓↓
「これはいい!」とばかりに、みんなで撮影し合った看板がこれです。
染野さんが教えてくれたように、葉の切れ込みがいちばん深いのが、スズカケノキです。実もいちばんたくさんつきます。
葉の切れ込みがいちばん浅くて、実の数が少ないのがアメリカスズカケノキだそうです。。
そして、そのどちらにも中間的なのが、モミジバスズカケノキなんですって。
どうです、私もこれでやっと覚えられました。覚えるのに1年かかってしまいましたが、これでプラタナスは完璧にマスターできましたよね。
植物園セミナーでよく見られるのがこんな光景。左写真のような背の高い木を見るときはこうなります。で、そのあとに葉が落ちていないか下を向きます。メモを取ったり、写真を撮ったり、葉や実を拾ったり、ついでにダジャレを言ったり、結構、忙しいんですよ、これが。でも、落ち葉の上を歩くのはホントに気持ちよかったですよ〜。
ダイオウショウ(大王松)。北米原産で日本では東北地方南部以西に植えられ、高さ30〜40mほどになります。葉の長さは老木で20〜25cm、若木で40〜60cmとマツ類ではもっとも長く、柔らかい葉は3本ずつ束生(そくせい)します。
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