第10回植物園セミナー・レポート 水元公園
(東京都葛飾区)
2007年6月2日 その2/2
みなさんが見ているのは、キンシバイの一種。ビヨウヤナギと同じオトギリソウ科なので、花色や葉が似ていますよね。

オシベはビヨウヤナギのように長くないのですが、金の糸のようで、梅の花にも似ていることから、金糸梅と名づけられたのだそうです。
花が終わって実をつけていたフジ。晴天の光に照らされて、藤の葉もとてもきれいでした。「春夏を ぶらぶらまたぐ フジの花」という俳句があるそうですが、春から夏にかけて、しだれてぶらぶらと咲くフジの花のことを詠っているのだそうですよ。
関東地方以西に分布する暖地性の常緑小高木ネズミモチ。枝先に小さな白い花がまとまって咲きますが、果実は滋養強壮、疲労回復、健胃整腸に薬効があるとされています。名前は黒紫色がネズミの糞を連想させ、葉がモチノキに似ていることからだとか。
これはトウ(唐)ネズミモチの花ですが、ネズミモチとの違いは葉脈が透けて見えるところだそうです。
ナンキンハゼという木にはこんなにすてきなサインボードがついていました。ハゼノキのように、果実から蝋が採れるのでこの和名がついたようです。それにしても櫨(はぜ)の字ってむずかしいですね。
びっしりと密生しているのはオカメザサです。昔、酉の市でこの竿にオカメの面を下げて売ったことからこの名がついたとか。ササという名前はついていますが、竹の仲間だそうです。紛らわしい名前ですよね。
みなさんが上を見上げているのはカツラの木。水を好むこの木は秋になるとプリンのカラメルソースに似たとっても甘い香りが漂います。こうして根元からも葉が出ていると、葉の特徴がよくわかっていいですねぇ。
メタセコイアの林を見上げたところです。
水元公園には2,000本という都内最大級のメタセコイアの林があるんですよ。セミナーの最後にこの林を歩いたら、木陰になっていて、とても涼しかったです。
化石しかないと思われていたスギ科の樹木。中国原産で戦後に植えられたものがほとんどとか。とても成長が早いんだそうです。和名をアケボノスギといいます。
楽しく学んだ後は、恒例のお食事会です。万歩計をされていた方によると7,000歩歩いたそうですから、日頃ビールをあまり飲まない方にもこの日はとてもおいしかったようです(もちろん、私には最高においしかったですよぉ)。

それに今回のお店も土鍋の炊き込みご飯やデザートがとってもおいしかったです。みなさん、また次回も一緒に飲んで、食べてくださ〜い。ぜひぜひよろしくお願いいたします。
(おっといけない、植物のお勉強もぜひご一緒に!)
ほかにも染野さんからは、植物につく虫のことまで教えていただきました。例えば、アブラムシはお尻から蜜を出すことでアリを養い、その代わりにテントウムシから守ってもらっているとか……。いろんな興味深いお話もお聞きしました。
植物についても、55種類の説明があったそうですから、ここにはとても書き切れません(私もなかなか覚えきれないのですが……)。
でも、何度でも教えてもらえますから、懲りずに聞きたいなぁと思っています。
みなさんもぜひ、またご一緒に!!
次回は9月ごろです。お会いできるのを楽しみにしていま〜す。
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