諏訪周辺の桜と巨木、歴史を堪能する旅
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007年4月21〜23日   その1/3
今年は2回の国内ツアーを予定していますが、今回はその1回目。総勢18名の方々が参加してくださいました。おかげさまでお天気にも恵まれ、たくさんの桜や巨木を見ることができました。みなさま、本当にお疲れさまでした!
   では、今回見て回った数々の桜や巨木からご紹介いたしま〜す。

今回出合った桜&巨木
山梨県北杜市長坂町の鳥久保のサイカチ。幹周り5.4m、樹高15m、推定樹齢410年。まだ新芽をつけたばかりでしたが、サイカチとしてはかなりの巨木でした。長坂駅に集合したので、駅から近いこの巨木からまずスタートしました。
長野県小県郡長和町の久保のしだれ桜。樹齢400年、幹周り4m、樹高20m。当初、ツアー1日目は北杜市小淵沢町にある神田の大糸桜に行く予定でしたが、1週間前に満開になってしまったため、急遽、探した満開の桜です。でも、素朴な田舎の畑のなかに立つシダレザクラはとても優雅で素敵でした。大野画伯いわく、木のてっぺんが枝が折れているのは雪深い証拠だそうです。そして、濱野先生いわく、花のガクの基部がこんなふうにひょうたんのように膨らんでいるのがヒガンザクラの特徴だということでした。
諏訪大社・下社秋宮にある専女のケヤキ。樹高30m、幹周り6.7m、樹齢300年以上。背も高く、幹もしっかりしていて、とても元気そうな木でしたが、幹の内部は大きな空洞になっていました。
長野県上伊那郡箕輪町の中曽根の権現桜。樹齢1000年、樹高18m、幹周り10m。幹周り10mというのはサクラではかなりの太さで、伊那地方を代表するサクラだそうです。この日はちょうど満開だったうえに、晴れた空に斜光が差していて、とてもきれいでした。 予定になかったのですが、父が知っていたので急遽訪ねた辰野町の手長の桜です。中央高速の伊北インター近くから見える大きなサクラです。曇り空の下だったのが残念でしたが、見事なサクラでした。
諏訪大社・上社本宮にも数本のケヤキの巨木がありました。これは樹高30mにあるように見えました。幹周りも6m以上はありましたね。
諏訪市中州の天狗山のトチノキ。樹齢250年、幹周り4.35m。藤森照信氏設計の神長官守矢資料館のすぐ裏の森のなかにあります。左には別種の木がまるで合体するかのように立っていました。 左のトチノキのすぐ上にあったのが、この天狗山のイチイ。樹齢450年、幹周り4.85m。暗い森のなかですが、なかなか形のいいイチイでした。すぐ下に藤森照信氏設計のユニークな高過庵も見えていました。
高遠城址公園の近くにある勝間のしだれ桜。樹齢130年。高遠の桜はやはり半分以上散っていましたが、高台にあるこのサクラは満開でした。しだれ桜は2本あって、とても静かな場所でした。ご覧のとおりの曇り空が撮影にはちょっと残念! 伊那市にある前平のサワラ。幹周り8m、樹高20m、樹齢1000年。長野県1位、全国でも3位のサワラの巨木です。
伊那市にある内の萱のカツラ。幹周り9.2m、樹高30m、樹齢300年以上。林道のかなり上のほうにあるのですが、水好きのカツラの近くには小川が流れ、周囲にはカラマツのほかにカツラもたくさんあって、とても気持ちのいい空間でした。3日目はここでお弁当を食べました。枝先が赤く染まっているので、何かと思ったら、右のような花が咲いていました。カツラの花は初めてでしたので、それもまたよかったです。吉田さんは今回のツアーではこの木がいちばんよかったそうです。
こちらは辰野町にある天龍界のケヤキ。幹周り8m、樹高30m。予定にない巨木も回ったのですでに暗くなり始めました。金沢まで帰る方もいらしたので、途中で解散にしようと思いましたが、予定の巨木は全部見たいそうで、みなさん、とっても精力的でした。
今回のナンバー巨樹、上伊那郡箕輪町の木下のケヤキ。幹周り10.4m、樹高50m、樹齢300年以上。保育所の庭にある大きなケヤキです。巨木ツアーである限り、このくらい大きな木をぜひ見ていただきたいと思っていた木です。自然のままに大きく体を広げて気持ちよさそうなケヤキの下には、園児たちの明るい声が響いていました。
辰野町の小野のシダレグリです。最後に訪れたこの木はほとんど暗くて、撮影できる明るさではなかったので、2月の下見のときの写真です。実際の暗さはあとのページで……。
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