富山の巨木と紅葉を楽しむ旅
2007年10月26〜28日 その2/6
私たちが今回いちばん見たかった片貝の胴杉です。1989年に片貝南又谷発電所工事の際に、「すごい形相の古木群がある」と一躍有名になりました。
変わった形のこの杉が見たかっただけに、みなさん雨にも負けず、楽しそうに山道を歩いてくださいました。
 洞杉とは……、
 片貝川南又谷一帯に生育している天然生の杉の古木・巨木で、種類としてはタテヤマスギと呼ばれるものと同一の系統に属すると考えられています。
 「洞杉」という名前は、幹の内部が空洞になっているものが多いことに由来します。最大のものは4本の幹の株立ちのもので、幹周りの合計は30.18m(2004年計測)です。
 平均的には幹周り5〜8m、樹高15〜30m程度のものが多く、樹齢は500年以上と推定されていますが、幹が空洞になっているため正確な樹齢はわかっていません。
 生育地は、片貝川南又谷の標高500〜700m前後の斜面から稜線で、大型の転石・露岩の多い急傾斜地に多く生育しています。生育本数は片貝川南又谷一帯で120数本と報告されています
送電線の点検のための道を登っていったところにあった最大の胴杉
●幹周り合計 30.18m
日本一のカツラに名乗りを上げています。
大きな岩を抱くように、大迫力で立っていました。ただ、ご覧のようなどしゃぶり状態なのでなかなかうまく写真が撮れません。でも、この雨でも三脚を立ててねばって撮っている方が多かったです。魅力的な木ですし、大野画伯ではないですが、「もう一回来なくちゃいかんねぇ」です!
じつはこの3枚は同じ胴杉の写真です。

樹高も高いし、幹の形も変わっていますが、なかなかバランスが取れています。そのうえ、近づいてみると、その幹の力強さには圧倒されるほど……。ホントに胴杉は魅力的な木です。
今回のツアーにはバスをチャーターして行きました。2人席にひとりずつ座れたのでとっても楽でした。それに運転手さんが果敢に狭くて急な林道を登ってくれたので、歩く距離も短くてすんで大助かりでしたよ。
富山での1泊目は黒部峡谷に近い「宇奈月温泉」でした。私たちが宿泊したのは温泉郷の奥まったところにある「サン柳亭」。清流黒部川を見下ろす景色もいい旅館。それになんといっても驚いたのが、ひとつのお部屋に12畳と6畳、6畳と3室ずつあることでした。
私は周度さんと2人だけだったので、広すぎて困ってしまいました。

もちろん、温泉も広くてよかったですよぉ。大野画伯はプールのように飛び込んでいたそうですが、岩田さんも広〜い湯舟で泳いじゃって、子どもみたいにかわいかったです。
お料理もなかなかでした。
白エビや地魚などの魚のおいしい富山の名産を素材にしたものばかり。松茸の土瓶蒸しなんか最高でしたねぇ。でも、品数が多くて、全部食べるのはたいへんでした。
座が盛り上がってくると、どうしても毎回、大野画伯の詩吟のリクエストが出ます。

飲んだあとであまり声が出なくても、歌詞を忘れそうでも、リクエストがあればかならず唸ってくれるのが大野画伯のやさしいところです。
染野さんは小咄の担当です。

酒好きの人が主人公のおもしろいお噺をして、多いに笑わせてくれました。う〜ん、本人もお酒好きだから噺が真に迫っていたんですねぇ。
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雨に濡れてしまいましたが、温泉でよぉく温まってさっぱりしたところで、お待ちかねの宴会で〜す。

恥ずかしながら、じつは私はこうしてみなさんと楽しく飲むのがこのツアーの真の目的なんです。ですから、とにかく楽しくてしかたありませ〜ん。
こんなにお料理があったんですよ。もうお腹いっぱいでしたぁ。
上座のみなさまの乾杯風景です。足を伸ばして座っている私なんかと違って、みなさんきれいに座わられ、佇まいもなんとなくきれいです。