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標高2200mに位置する広大な敷地内の75%は原生林。約170種の野鳥が棲み、ケツァールの個体数は世界でもトップ・レベル。バードウォッチャー憧れの場所です。

きれいな花々が咲き、敷地内には川が流れ、レストラン横のハミングバード・フィーダーにはいつもハチドリがいます。とにかくきれいで素敵なホテル。到着するなり、『日本どんぐり大図鑑』を描いているイラストレーターの徳永さんが不思議な色のカブトムシを発見しました。
大興奮の午前中を過ごしてやって来たのは、セロ・デラ・ムエルテにあるSavegre Mountain Hotel(サベグレ・マウンテン・ホテル)。2日めの宿泊場所です。チェックインして、ここでランチを食べてから、巨樹のある森へと午後も出かけました。
森にはこんな大きなブナ科の木があちらこちらにありました。
コスタリカにしかない樹種で、ドングリの実ができる木。
世界のいろんなドングリを集めている徳永さんが今回見たかった木だそうです。
見たかったドングリの木がたくさんある森。でも、実の季節ではないので、実を見るのは無理だろうと思っていたら、なんと、ドングリも発見!!
徳永さん、もう大感激です。いまごろ、この絵も完成していることでしょう。
ケツァールのメッカとして有名なセロ・デラ・ムエルテに来ながら、ケツァールを見に行かずにまず森に来たのはこの巨樹を見るためでした。
じつはツアーを企画するための情報収集時には、直径10.7mと聞いていた巨樹。それで、どうしても見なくては思っていました。でも、実際は幹周りの間違い。それを知っていたのは私だけでしたので、ひとりでちょっとがっかりしてしまいました。でも、このとおり。やはり、見に来てよかったと思える木でしたぁ。
●現地名/Roble
(学名/Quercus costaricensis、和名/ブナ科コスタリカガシ(仮称))
●幹周り10.7m
いつものツアーのように幹周りを測りました。今回は20mを越える幹周りがあるため、塀内さんが長くて新しい測定紐をつくって日本から持って来てくれました。測定係もお疲れさまでした。
こんなマツボックリみたいなかわいい花(?)も咲いていました。
予定外にケツァールも見てしまったし、巨樹も見たし、充実した一日を締めくくる「かんぱ〜い!!」です。ひと晩めは飛行機で夕食を食べたので、これが記念すべきコスタリカでの最初の乾杯でーす。
お食事はビュッフェスタイルで、新鮮なお野菜がたくさん。それにどのお料理もとってもおいしくて最高でした。
翌朝、朝食前の6時にケツァールを見に行きました。これが予定していたケツァール見学の本番。森に囲まれた果樹園のなかで早速、ケツァール発見です。
果樹園にはこんな可憐なリンゴの花がたくさん咲いていました。小ぶりのリンゴの実もかわいかったぁ。
1時間以上見ていたでしょうか。開けた場所、しかもかなり近くなので、よぉく見えました。本当に夢のようにきれいな色、そしてかわいくて美しい鳥でしたね。
番いが、私たちの頭のすぐ上を飛んだときは、感動で自然に涙が出ました♥
朝のお散歩兼バードウォッチングのあとだったのでよけいにおいしかった朝食を済ませたら、ホテルを出発です。
アラスカからアメリカを抜け、南米大陸の南端まで続くパンアメリカン・ハイウェイ。その信じられないほど長い高速道路の最高地点がここ。標高3400mです。コスタリカは3000mを越えても森林限界ではありません。まだまだ木が生えています。
朝9時にホテルを出発し、バスに揺られること3時間あまり。この日はもっとも移動が長い日。時間を節約するためにランチはマクドナルドです。
でも、気分だけは贅沢に過ごしたいので、景色のいい木陰を探してもらって、ピクニック気分。こういうランチもなかなかよかったですよぉ。
さて、私たちが急いでやって来たのはここ、シエルペでした。ここからはボートに乗り換えます。そして、目指すはコスタリカの秘境。 でも、そこに向かう途中で、私たちは夢のような、映画のワンシーンのようなすごい風景に遭遇してしまったのです。またまた感動!!!! でしたぁ……。
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が、しか〜し、私たちがラッキーなのか、訪れた時間帯が違っていたからか、虫も蚊も全然なし。おかげで快適に歩けちゃいました。
ホテルのクルマで10分。森の入り口まで送ってもらいました。なかなか素敵でしょう(笑)。ゲストを運ぶのにもってこいですよね。な〜んて、ものすごくデコボコの狭〜い急坂を登るため、この軽トラじゃないとダメなんですね。
みんな、防虫ネットをかぶっているの、わかりますか? じつは、ガイドの下村さんが下見に来たとき、この森には小さい虫がたくさん飛んでいたのだそう。蚊でもなく、刺さないけれど歩きにくいだろうという下村さんの助言で、日本から用意してきました。
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